2023.06.08
新築住宅2000万円台で建てるとどんなおうちが建てられるの?
新築住宅2000万円台で建てるとどんなおうちが建てられるの?
新築する際の注意点や費用内訳は?
《目次》
◆1 建築費用(坪単価)
◆2 2,000万円台のメリット、デメリット
◆3 2,000万円住宅ローン
◆4 どこまでの仕様が標準
◆5 諸費用の件
◆6 土地購入から2,000万円台で建てられる?
◆7 まとめ
◆1 建築費用(坪単価)
2,000万円台という金額は住宅を建てるにあたって十分な予算なのかいくら位で
建てられるのか心配、不安がある方が多いようです。
建物は規模(建坪)や構造によって価格が違うため
使う材料などで異なります。
国の調査機関によると
2021年度建築工事費は2,348万円
2022年度建築工事費は2,405万円と年々建築費が上昇しています。
現在も建築費は上がる傾向にありますが
建築工事費として2,000万円台は妥当な金額と思われます。
参照先https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003114631
※2階建ての間取りで多いパターンとして
部屋数 4LDK
延床面積 約120平方メートル(約36.3坪)
費用 2,200万円
おおよその目安です。坪単価(建築費÷坪数)
2,200÷36.3=606,000
コスト別で調べたところ
ローコストハウスメーカー (○○設計) 45万~55万円
中堅ハウスメーカー(地場の工務店) 60万~95万円
大手ハウスメーカー(○○ハウス) 80万~150万円
建築における坪単価の平均は60万台円です。
2,000万円台の予算であれば建築を中堅ハウスメーカー・工務店にお願いができます。
30坪の計画で
60万円×30坪=1,800万円
あくまでも本体工事価格です。
◆2 2,000万円代のメリット、デメリット
中堅ハウスメーカーなどはよくTVCMにもよく出ている会社で宣伝広告費使うため
建築費に上乗せされている。
その点地場の工務店は宣伝広告費が少額なので建築仕様は仕様の良い物が使えます。
ただし中堅ハウスメーカーは大量仕入れができるので価格が抑えられますが
その商品しか使えないので選択しがなくなります。
住宅設備のグレードが低くなり性能などが十分でないケースも見られます。
規格住宅とも言いますが間取りなどをある程度決まったものを使い
コストを抑えるために、あらかじめ工場などで資材や材料をカットし、無駄な人件費などを浮かせています。
そのため、工事期間の短縮につながります。
できるだけ早く家を作りたい人や、すでに決められた規格に基づいて建築する規格住宅を検討している人に向いていると言えます。
◆3 2,000万円台住宅ローン
住宅ローンを組まれる方には金利、返済金額など気になるところですね!
2,300万円の時と2,700万円比較してみます。
2300万円 | 2700万円 | ||
金利 | 0.38% | ||
返済額 | 変動 | 58,492 | 68,665 |
金利 | 1.51% | ||
返済額 | フラット(固定) | 71,000 | 83,000 |
住宅ローンは、住宅を取得するために利用できるローンです。
居住用の土地・建物を担保に借入れることができ、大きく銀行ローンとフラット35が主流となっています。
住宅ローンの特徴をあらかじめ知っておくと、資金計画も慌てることになくたてられます。
0.38%の金利は主にネットバンキングの平均の金利です。
1.51%の金利はフラット35の団信加入タイプです。
銀行の住宅ローンは0.37%~0.675%各銀行により
金利が違います。
保証を手厚くなると金利が上がり・保証会社によては手数料など掛かります。
自分に合った住宅ローンを組むことも大切になります。
◆4 どこまでの仕様が標準
基礎・・・・・・・・・ベタ基礎
構造・・・・・・・・・木造軸組工法
耐震・・・・・・・・・3等級相当
気密・・・・・・・・・関東地区C値5c㎡/㎡以下
断熱・・・・・・・・・等級4
換気・・・・・・・・・第3種換気
断熱材・・・・・・・グラスウール
床 ・・・・・・・・・複合フローリング
壁 ・・・・・・・・・サイディング
柱 ・・・・・・・・・105㎜
デザイン・・・・・・・シンプルなデザイン・キュウブ型
2,000万円台の平均的設備・仕様になります。
各項目の性能を上げるのに費用が割高ですが長く、快適に住むためには
優先順位を決めて費用をかけてでも性能を高くし、後からかかるコストを考えますと建てる前に依頼するべきです。
◆5 諸費用の件
おうちを建てるのに建築費以外に掛かる諸費用があります。
【付帯工事費】
①地盤調査・改良工事費
②給排水工事
③ガス引き込み工事
④外構工事
⑤造成工事
⑥その他の工事(空調機・照明・カーテン・アンテナなど)
別途付帯工事費は、ハウスメーカー・工務店によって違いますが、およそ本体工事費の20%前後が目安になります。
付帯工事費 2,000万円×20%=400万円
付帯工事費 2,400万円×20%=480万円
【諸費用】
①仲介手数料(土地購入時)
・物件価格×3%+6万円×消費税が上限
・印紙代
・登記費用
・固定資産税
②申請費用
・確認申請
・構造計算
・性能証明書
・土地家屋調査士
③住宅ローン
・抵当権費用
・事務手数料
・保証料
・つなぎ金利
・印紙
④火災保険・地震保険料
⑤その他
・解体費用
・引越費用
・仮住まい費用
・家具・家電購入費用
・請負契約書(印紙代)
※諸費用の目安は土地・建物費用総額のおおよそ10%前後です。
諸費用 2,000万円×10%=200万円
諸費用 2,400万円×10%=240万円
建物本体価格を2,000万円と2,400万円では
2,000万円+400万円+200万円=2,600万円
2,400万円+480万円+240万円=3,120万円
2,000万円台で建てるには
建物本体価格を1,600万円~2,300万円での計画が成り立ちますね!
◆6 土地購入から2,000万円台で建てられる?
上記の事から
ハウスメーカーや工務店は仕様によって坪単価などは異なりますが、現実的に土地代金までの予算がでないことより建築は難しいと思われます。
地域によって土地価格が違いますが
例1、建物本体価格1,600万円+付帯工事320万円+諸経費160万円=2,080万円
土地予算はなし
例2、建物本体価格1,000万円+付帯工事200万円+諸経費100万円=1,300万円
土地予算として700万で可能ですね。
◆7 まとめ
限られた予算をどのように配分するかを考えなければなりません。
キッチンや浴室などの住宅設備に多くの予算を使いたい、と思いがちですが、
実は注文住宅でまず押さえなければならないのは、目に見えない「性能」の部分です。
注文住宅は設計の自由度が高いことが魅力ですが、その分、予算も高まる可能性があります。
予算を決めるポイントは、余裕のある資金計画を立てることです。
新築注文住宅・新築住宅は本体建物予算以外にかなりの諸費用が掛かります。
また、新築住宅を購入する人の多くは住宅ローンを組みますが、現在の個人または世帯年収で安心してローン返済を払っていくには、
自分たちのライフスタイルや将来設計に合わせた資金計画を立てるとよいでしょう。
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