2022.11.16
車椅子で上り下りできるスロープの勾配 バリアフリーの基準値は?
バリアフリーなスロープの勾配はどれくらい?
1/8勾配
とにかく段差を解消するためにスロープをつけようというケースは、
だいたい1/8程度であり、たいていの人は車いすを押して上がれます。
身近なのは、ご家庭の玄関に一時的に置くスロープです。
介助してもらってスロープを下りる際は、必ず介助者が下側から支えるようにします。
家庭の玄関の上がり框が、だいたい20から25センチくらい、
それに対して背丈よりも少し長いくらいのスロープを使用するのが一般的かと思います。
これが1/8程度の勾配になります。女性や高齢の方が介助する場合でも、
なんとか押して上がれるようにするためには、これほど長いスロープが必要なのです。
ただこれでも、人と車いす合わせて100kg近い重さの方は、押すことができません。
スロープの勾配の測り方
勾配の目安について知る前に、まずは勾配をどうやって数字で表すかを確認してみましょう。
スロープの勾配は分数を使って表します。
たとえば、水平方向(前方)に12cm進むと、高低差が1cm生まれるような勾配は1/12。
1/12の勾配は、角度でいうと4.76度くらいです。
図面を見るときの参考値になりますから、お施主様も覚えておくと何かと便利な数字です
バロアフリーの家づくりをする際、玄関等の段差を解消するためにスロープを施工するか、
持ち運びが可能な段差解消スロープを導入することになります。
持ち運びが可能なタイプのスロープですと、玄関周りを広く使える、
外出先で段差がある場合に使用することができるなどのメリットがありますが、
車椅子利用者本人がスロープを必要な場所に運んで設置をするということは、
極めて困難です。そのため、介助者がいないと移動が困難になり、
自立して行動できる範囲が狭くなってしまいます。
参考になりましたでしょうか?
最後までお読みいただき、ありがとうございます。