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2022.12.09

~無窓居室はどうして建築基準法違反?自然換気と自然採光の法規制~

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無窓居室はどうして建築基準法違反?自然換気と自然採光の法規制‼

(自然換気と自然採光の必要性)
建物を建てる際、建築確認申請を通す必要があり、その際に自然換気と自然採光の法規制を満たすことが必須条件となります。
では、なざ換気と採光の必要性があるのか見ていきたいと思います。

(換気の必要性)
換気の悪い部屋だと、健康被害に繋がる可能性がある為です。換気の悪い部屋に長時間いると、
一酸化炭素・炭酸ガス・有毒ガス・臭気・熱・湿気などの作用によって、頭痛や不快感などの
症状が出てくる場合があります。

(採光の必要)
適度に採光がある部屋は、明るく働きやすくなり、能率的で衛生的な生活を送る事ができます。
また、気分の向上にも繋がり生き生きとした気分が与えられます。

上記の事からも生活をしていく上で必要と考えられている為、建築確認申請の際に通すことが求められます。
このブログでは、自然換気や自然採光の法規制や、無窓居室について見ていきたいと思います。

(換気の種類)
換気には、自然換気と機械換気の2種類があります。
自然換気は、言葉の通り自然の力を使って換気を行うことであり、風力や重力換気があります。
機械換気は、送風機や排風機を利用して強制的に換気をすること、第一種・第二種・第三種と分類されています。
現在では、機械換気が義務化されておりますが、自然換気には法規制が存在しますので見ていきたいと思います。

法規則では、「居室には原則として、換気のための窓を設け、その換気に有効な部分は、
居室の床面積の1/20以上としなければならない」となっており、機械換気が義務化された現在でも有効となっています。


有効な部分とは外気に直接開放できる部分のことをいい、引き違い窓だと、窓全体の大きさの1/2の面積が開放部分、
90度に開放できる窓であればその開放部分全てを開放部分の面積として算入可能となっています。
※居室の広さに比例した、最低限の大きさの換気窓を確保するということが必要です。

(採光の法規則)
自然採光とは、窓から太陽光や自然光を取入れて室内を明るくすることであり、換気と同様に建築基準法によって法規則が存在します。
(中略)「採光のための窓その他の開口部を設け、その採光に有効な部分の面積は、
その居室の床面積に対して、住宅にあっては7分の1以上、
その他の建築物にあっては5分の1から10分の1までの間に置いて政令で定める割合以上としなければならない」となっています。

また、採光の取れない居室(窓などの開口部のない居室)を無窓居室と言い、この場合は、
例えば非常用照明を部屋に取り付けたとしても
建築基準法を満たすことは出来ず、当然のことながら建築確認申請の審査に通らないので、設計時には注意が必要となってきます。

(まとめ)
たとえお施主様の希望がなくても、自然換気・自然採光の基準は必ず満たさないと建築確認申請の審査を通ることができません。
つまり法規制についてしっかりと理解した上で、住み手が安心して快適に暮らせる家づくりをしなければなりません。
エムトラストでは、お施主様の要望を盛り込んだ家づくりができるよう、話し合いをしながら進めております。
困ったことや疑問などがございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください!

今日はここまで!また次回、お楽しみに。

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