2023.02.07
~二世帯住宅の成功と失敗とは?~
二世帯住宅の成功と失敗とは?
嫁姑問題もあったりするので、少し前は敬遠されがちの二世帯住宅でしたが、現在は少し違ってきています。
現在は、「二世帯住宅の税制が大きく優遇された」「共働き家庭が増えて親世帯に子育てを手伝ってもらえる」など、二世帯住宅を検討されている方が増加しています。
しかし、実際に同居してみると、「同居までは優しかった義両親と不仲になった」「住み始めてから後悔した」など後悔する意見も見られるのも事実です。
親と同居すると考えた時に、上手くいくのかななど気持ちが重くなることもあると思います。
二世帯住宅を建てて、上手くいっている家族はたくさんいます。
そういった方たちが必ずやっていた「成功の秘訣」が存在します。
親世代と子世代の認識のズレを埋めていく
自分たちの理想は、一家族ずつ違いますしもっと言ってしまえば夫婦でも違う理想を持っていたりします。
それが、親世代と子世代では家づくりに求めているものが違いますから、それぞれの期待や理想が違ってくるのは当然のことです。
ここの違い・ギャップを埋めずに家づくりを行っていってしまうと後悔が起こりやすくなってしまいます。
例えば、親世帯のお祖父様・お祖母様は二世帯住宅を建てれば、可愛い孫とずっと一緒に居られるし、老後は子世帯に面倒を見てもらえると
考えていたり期待したりしているかもしれません。
また、同居しているから子世帯の様子は常に分かるし、世帯同士の垣根はほとんどないと考えているかもしれません。
一方で子世帯は、二人とも仕事で遅くなってしまう時、夫婦二人で出掛けなければならない用事がある時など、
子供の面倒を親世帯に見てもらう必要がある時だけ親世帯の力を借りたいと考えている方が多いのではないでしょうか?
基本的にそれぞれのプライベートには踏み込まず、プライバシーは守られると子世帯は考えているのかもしれないですね。
こういったギャップを埋めていかなけれれば、二世帯住宅の家づくりは上手くいくはずもありません。
二世帯住宅の生活像を共有することで上手くいくようになります
二世帯住宅でのギャップを埋めていくためには、同居する人達が徹底的に話し合う必要があります。
食事・子育て・洗濯・掃除・お風呂・外出・睡眠などと夫婦でも生活リズムが違ったりするので、同居前にしっかりと話し合っておく必要があります。
話し合いをしていきながら、生活のイメージが見えてきたら、適度にプライベートが保たれた住空間を考えていけると思います。
二世帯住宅を考える上で特に、玄関・キッチン・お風呂は共用にするか分離にするか悩まれる方が多いです。
一緒にすると生活習慣や生活リズムの違いから気をつかうことになる場合が多くなり、また、お互いの生活がよりオープンになります。
また、別々にする事は可能ですが、設備費が二倍かかりますし、場所もそのぶん必要になってきます。
親世帯・子世帯でじっくり話し合って、共用にするか分離をするか決める必要があります。
二世帯住宅を考えているならば、プロに相談を
親世帯・子世帯でじっくりと話し合っても、中々気づけない点や見落としてしまうようなポイントもあります。
住んでから話し合っておくべきだったと後悔しないように、プロの意見を聞くようにする事をおススメします。
特に、子世帯の義両親と住むことになる夫または妻は、義両親の前で中々意見を言いにくいので、
直接言えない要望も、プロに相談しておくようにすると住んでから我慢をしないですみます。
今日はここまで!また次回、お楽しみに。
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