2023.10.20
平屋をおしゃれでモダンな外観にするための「7つ」のポイント|実例も
年代や家族構成を問わず、様々なライフスタイルに対応できる平屋。
「平屋に住みたい」「マイホームは平屋にしたい」とお考えの方は、その機能性はもちろん、平屋の「おしゃれな佇まい」に惹かれる方も多いのではないでしょうか。
特に最近はモダンさを取り入れた平屋の人気が高まっています。
平屋の外観をおしゃれでモダンな雰囲気にするには、ちょっとしたポイントがあります。
そこでこの記事では、平屋をおしゃれでモダンな外観にするために押さえておきたいポイントをお伝えしていきます。
素敵な平屋の実例写真も一緒に掲載していますので、あわせてご参考ください。
目次
平屋をおしゃれでモダンな外観にするためのポイント
全体像やファサード(建物の正面)など、外観は一番に人の目に入ってくる部分です。
平屋ならではの外観の魅力を引き出し、おしゃれな雰囲気にするためのポイントを7つご紹介します。
ポイント① 目指したいスタイルを明確化
>>>施工事例 『日本庭園のあるモダンスタイルなお家』
冒頭でお伝えした通り、平屋で人気が高いのはモダンさを取り入れた「モダンスタイル」です。
モダンスタイルとひと口に言っても、実はスタイルや雰囲気によっていくつかに分類することができ、どのモダンスタイルが好みであり目指したいのかを意識しておくことが大切です。
モダンスタイルの種類は次の5つに大きく分けることができます。
- 1.シンプルモダン
- 2.ナチュラルモダン
- 3.和モダン
- 4.洋風モダン(北欧・南仏・英国)
- 5.欧米モダン
次にそれぞれの詳細をご説明します。
1.シンプルモダン
余分な装飾をできるだけなくし、凹凸の少ない直線的な線によるスッキリとしたシルエットが特徴のシンプルモダン。
都会的・現代的で洗練された印象を与えてくれます。
平屋・2階建を問わず、近年の新築住宅で主流となりつつなるスタイルです。
外観の素材には金属・ガラス・コンクリートなどの無機質なものを使うことも多いです。
カラースキーム(色彩計画)では黒・白・グレーなどのモノトーンを中心に、ベージュやネイビーなどがよく合い、ベースカラーとして多く用いられています。
2.ナチュラルモダン
ナチュラルモダンは、シンプルモダンのような都会的・現代的な要素に温かみのある自然素材を組み合わせたスタイルです。
スッキリと洗練された中に、ナチュラルでやさしい雰囲気を感じさせてくれます。
最近は住居としての平屋はもちろん、店舗や店舗併設の平屋住宅でも多く見られるように、人気の高いスタイルです。
外観部分の素材に木材、漆喰、珪藻土、などの自然素材をアクセントとして取り入れることでよりナチュラルさを演出することができます。
カラースキームでは白・ベージュ・アイボリーホワイト・クリーム色などを中心にベースカラーとするケースが多く、最近は薄いグレーなども人気があります。
3.和モダン
和風にモダンな要素をミックスさせたスタイルが和モダンです。
古くから日本で愛されている和の雰囲気とモダンさが融合され、スタイリッシュかつ高級感と落ち着きのある印象を与えてくれます。
外観部分の素材に漆喰などの塗り素材や、木材や竹を取り入れることでより和の風合いを高めてくれます。
カラースキームではナチュラルと同様に白・ベージュをベースカラーとすることが多いですが、黒やグレー、黄味の強いベージュをベースカラーとしても和モダンによく合います。
4.洋風モダン(北欧・南仏・英国)
洋風モダンとひとくくりにしましたが、いわゆる南仏や北欧、英国や米国の要素をベースとして、モダンスタイルと組み合わせたものが洋風モダンです。
シンプルモダンをベースに好みの洋のテイスト(北欧・南仏・英国)のデザインや素材、色遣いを取り入れることで、好みの雰囲気をつくり出せます。
カラースキームや外観に見られる素材感は、取り入れる洋のテイストで大きく変わるのも特徴のひとつです。
たとえば英国テイストであればイングリッシュガーデンに合うような石目調の外観であったり、南仏風であればオレンジ色の屋根を取り入れたりすると雰囲気が出ます。
5.欧米モダン
欧米モダンはアメリカンスタイルとも呼ばれ、アメリカのテイストをベースにモダンスタイルと組み合わせたものです。
欧米モダンのテイストはミッドセンチュリーモダン、カリフォルニアスタイル、ブルックリンスタイルなどいくつかあり、それぞれに特徴があるため外観に使われる素材感も異なりますが、基本的には木材が組み合わされたものが多いです。
カラースキームも基本的には白・黒をベースとしています。
ただしカリフォルニアスタイルを取り入れる場合は、ベースカラーのバリエーションが豊富になってきます。
ポイント② 外壁(カラー・素材の質感)
>>>施工事例 『ゆったりとしたお庭とリビング空間が心地いい家』
外壁は家の外観の多くを占める部分であり、平屋の外観をおしゃれでモダンにするためには外壁のカラーや素材の質感がポイントとなります。
カラーや素材が持つイメージをよく理解して組み合わせ、好みのテイストや目指したいスタイルに合ったものを取り入れるとよいでしょう。
カラー
外壁は1色の場合と2色を組み合わせる場合があり、外壁のカラーによって平屋全体の印象が大きく変わると言っても過言ではない部分です。
それぞれが持つイメージを把握して、テイストに合ったカラーを選びましょう。
平屋をおしゃれでモダンな印象にするおすすめの外壁カラーは次の通りです。
- 白 :明るい、さわやか、すっきり、スタイリッシュ、清潔感、クール
- 黒: 高級感、重厚感、シック、スタイリッシュ
- グレー :(薄)洗練されている、モダン、機能的、(濃)落ち着きがある、重厚感
- ベージュ:上品、柔らかい、優しい、明るい、やさしい、温かみがある、
- ブラウン :(薄)やさしい、温かみがある、(濃)クラシカル、シック、落ち着きがある、上品
- ネイビー:さわやか、上品、カジュアル、程よい重厚感
この中でも比較的どんなテイストにも合う万能色はベージュです。
外壁は白に見えて実は白に近いベージュであることも多く、ベースカラーとしても他色との組み合わせでも魅力を発揮する、とても汎用性の高い外壁カラーです。
外壁のカラーは濃淡によっても印象が変わるので、濃淡も含めて目指すテイストに合ったカラーを選びましょう。
ネイビーは黒ほど重くない重厚感で、シンプルモダンや北欧モダン、欧米モダンにもよく合います。
濃淡だけでなく明度も全体の印象を左右します。
- 明:全体的に大きくみえる
- 暗:全体的に引き締まってみえる
家全体の大きさも考慮して上手く用いることで、より大きく見せたりスタイリッシュに締まって見せたりすることができます。
明度に関しては、用いる面積が大きいほど明るい色はより明るく、暗い色はより暗く見えることも覚えておくと良いでしょう。
素材の質感
外壁の質感も、平屋全体の印象に大きく影響を与えます。
一般的な外壁には次の種類があります。
- サイディング(窯業系、金属系、木質系、ラップサイディングなど)
- 塗り壁(モルタル、ジョリパッド、漆喰など)
- 羽目板(板張り)
- タイル
- ALC
この中で平屋によく用いられるのが「サイディング」と「塗り壁」です。
サイディングの中でも金属系のサイディングは、クールで無機質な雰囲気を出せます。
また、塗りで仕上げた壁は、温かみが感じられる風合いが魅力です。
一般的に、シンプルモダンな家の外壁では、金属系サイディングやモルタルの塗り壁がよく合います。
金属系のサイディングを用いると一気にモダンな雰囲気が増すので、その他のモダンスタイルでも部分的に用いるケースもあります。
ポイント③ 異素材ミックス
>>>施工事例 『店舗兼用住宅でも暮らしやすい家づくり』
前項とも関わってきますが、外観に異素材を組み合わせることで立体感が生まれ、平屋がのっぺりとした印象にならず、洗練されたおしゃれさが醸し出されます。
異素材ミックスが効果的な個所の例は次の通りです。
- 外壁
- 軒天
- 玄関・玄関まわり
外壁の一部分や軒天、玄関周りは異素材を取り入れやすい箇所です。
例えば「塗り壁×木材」「サイディング×木材」「塗り壁×金属系サイディング」の組み合わせは外観のアクセントとなり、奥行きが立体感が生まれます。
また、異素材の対比によってそれぞれの美しさや質感のよさをお互いに引き立てて見せてくれます。
ポイント④ 窓(種類・サイズ・配置)
>>>施工事例 『水平ラインの美しい平屋』
意外と見落としがちなのが「窓」です。
「なんだかおしゃれな家だな」と思う家は、窓の大きさや配置に工夫がされています。
窓の「種類・サイズ・配置」のバランスがうまく取られているのです。
特に平屋は2階部分がないため、1階部分の窓で家全体の雰囲気を大きく変えることもできてしまいます。
窓には意外と多くの種類があります。
- 引違い窓
- たてすべり出し窓
- すべり出し窓
- 片上げ下げ窓
- 内倒し窓
- 外倒し窓
- 折りたたみ窓
- FIX窓(開閉しない窓)
こうした窓の種類をどれにするかによっても、外から見た雰囲気が大きく変わります。
窓の配置には外から見たときの窓の高さを揃えたり、同じ大きさの窓をいくつか並べたりと様々な方法がありますが、家の大きさや間取りの影響を受けます。
窓は通気性や採光性などの機能的な役割も担っているので、その辺りのバランスを考えて、設計者や担当者とよく相談しながらシミュレーションをしてみるとよいでしょう。
ポイント⑤ 屋根形状(屋根の見せ方)
>>>施工事例 『広々ウッドデッキテラスと庭のあるカフェスタイルの平屋』
平屋は1階部分のみしかないため、2階建てや3階建よりも屋根が目に入りやすい住宅でもあります。
つまり、屋根の見せ方によってもおしゃれでモダンな印象を与えることができるのです。
屋根形状にも様々な種類がありますが、平屋によく用いられるのは次の4つです。
- 1.片流れ屋根
- 2.陸(ろく)屋根
- 3.切妻屋根
- 4.寄棟屋根
またはこれらの組み合わせです。
また、屋根の印象を左右する要素には次の内容があります。
- 屋根の高さ(高い:洋テイスト、低い:和テイスト)
- 勾配の緩急(緩い:シンプル、スタイリッシュ、急:重厚感、シャープ)
- 勾配の向き(縦:シンプル、ナチュラル、重厚感、横:スタイリッシュ、シャープ)
- 軒の長さ(短:シンプル、スタイリッシュ、長:落ち着きがある、重厚感、上品)
- 屋根の色(モダンスタイルでは無彩色が一般的)
- 屋根が見える・見えない
上記はイメージや特徴を簡潔にまとめたものですが、組み合わせによっては平屋の雰囲気がガラリと変わることもあります。
屋根が見えないデザインの場合、外壁や家自体のデザインを目立たせたり、反対によりシンプルなイメージにすることもできます。
ポイント⑥ 建物形状(水平感・アシンメトリー)
>>>施工事例 『シンボルツリーと暮らす、美しい平屋』
平屋は長方形または正方形が一般的と思いがちですが、形状で変化を付けてることでよりモダンな雰囲気にすることができます。
- 形状(コの字型、L字型など)
- 建物の高さ(屋根を含む)
- 左右の高低差(アシンメトリー)
前項でお伝えした屋根の高さとも関与しますが、平屋全体の高さが低ければ水平感が生まれ、上品で横への広がりが感じられる印象になります。
陸屋根で高さの低い平屋にすると、シンプルでスタイリッシュなイメージになります。
その他の屋根であれば和の空気感にも合うので、和モダンにもピッタリです。
また、平屋を左右で高さを変えることで、平屋とは思えないダイナミックさやオリジナリティを出すこともできます。
平屋で建物の形状をコの字型やL字型にすることでも、一般的な平屋と差別化を図ることができます。
中庭を設けたりすれば、デザイン面だけでなく機能面でも満足度が高くなるでしょう。
ポイント⑦ 外構との調和
>>>施工事例 『店舗併設型のガビオンウォールのある平屋』
最後にお伝えするポイントは、平屋の建物と外構との調和を図ることです。
外構は「家の額縁」と称されることもあるほど、家の外観を大きく左右する要素です。
外構とは一般的に門柱・門扉・フェンス・玄関アプローチ・駐車スペース・庭・植栽・デッキ・テラス・照明などといった、建物の外周りにあるいわゆるエクステリア全般のことを指します。
外構の種類では、次の3つが代表的なタイプです。
- オープン外構:フェンスや生垣などをつくらない外構
- セミクローズド外構:一部分にフェンスや生垣などを設けた外構
- クローズド外構:フェンスや生垣、門扉などで家の周りを完全に区切った外構
通常、好みや立地条件によっていずれかの外構タイプを選ぶことになります。
どのタイプにするかでも、外観の雰囲気は変わります。
どんなに素敵なデザインの平屋であっても、外構が何もなければせっかくの外観がもったいない雰囲気になってしまいます。
反対にきわめてシンプルな平屋であっても、庭や植栽などを含めた外構によっておしゃれ度が格段にアップすることも。
たとえばシンボルツリーなどの植栽でフォーカルポイント(目を引く場所)をつくるだけでも、外観全体の雰囲気が大きく変わります。
また、植栽ひとつをとっても、建物のテイストに合う樹木と合わない樹木もあります。
フェンスを設ける際は、どんなフェンスにするかでもまた雰囲気が変わります。
ここでもやはり好みや目指すテイストに合わせて選んでいきますが、できれば好みの合うガーデンデザイナーに依頼して、シミュレーションをしていくのがおすすめです。
外構にはデザイン性だけでなくプライバシーや防犯などの機能的な役割もあるので、その辺りも考慮して決めるとよいでしょう。
まとめ
今回は平屋の外観をおしゃれでモダンにするためのポイントについて、施工実例とともにお伝えしました。
好みのテイスト・目指したい理想のスタイルを描きながら、こうしたちょっとしたポイントを意識して取り入れていくことで、他の平屋とはちょっと違う「おしゃれでモダンな平屋」に仕上がります。
選択や組み合わせで迷ったら、建築士やデザイナーなど頼れるプロに相談しながら進めていきましょう。
きっと理想の平屋に近づけるはずです。
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アートワークホームでは「アート作品をつくるように、一緒に楽しみながらお家づくりをする事」をコンセプトに、アトリエ建築家とタッグを組んでお客様の理想の家づくりのお手伝いをしています。
建物だけではありません。
「ガーデンデザイン」にも特化しており、お庭のデザイナーのプランをご提供しています。
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