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2023.02.12

~「耐震等級3相当」とは何か?「耐震等級3」とは何が違う?~

高性能住宅

「耐震等級3相当」とは何か?「耐震等級3」とは何が違う?

言葉のマジックを知ろう!!
皆さんは、「耐震等級3」と「耐震等級3相当」と聞いた事はありませんか??
まず、耐震等級とは、建築基準法で定められた基準を耐震等級1とし、その1.25倍の強さを耐震等級2、その1.5倍の強さが耐震等級3となります。
つまり、耐震等級3相当という言葉は、建築基準法にも国の指針にも存在しない、建築業界が作り上げた言葉です。

耐震等級3と耐震等級3相当という2つの言葉を比べた時に相当って耐震等級3じゃないの?と思う方もいると思います。
「相当」とは、「その物事に匹敵する、その物事と同じくらい」という意味があります。
なので、「耐震等級3相当」とは、耐震等級3と同じくらいと言うことになりますが、なぜ相当なのという疑問が出てきます。
今回は、「耐震等級3」と「耐震等級3相当」の違いを見ていきたいと思います。

「耐震等級3」と「耐震等級3相当」の違いについて
耐震等級3と耐震等級3相当は、家の性能という意味では同じと解釈できます。
しかし、耐震等級3相当は、耐震等級の評価や証明書などがありません。
※耐震等級を取得するには、住宅性能評価機関という専門機関に申請し検査を受け合格する必要があります

つまり、耐震等級3相当とは、建築会社以外の専門機関による評価や証明書が無いという事です。
耐震等級3相当の性能を持っているが、住宅性能評価機関への申請をせず、正式な認定を受けていない家を、「耐震等級3相当」といっています。

また、耐震等級3を取得する方法
構造計算をする
構造計算は、限界耐力計算と保有水平耐力計算といった計算をします。
※現在は、「保有水平耐力計算」の方が精密な計算方法とされています。

しかしもう一つ方法があり、2階建て以下の木造住宅(4号建築)の場合、構造計算をしなくても良いことになっており
その場合は、代わりの方法で耐震等級3の認定を受けられることがあります。

基本的には、構造計算をして耐震等級3を取得しています。

構造計算によって認定を受ける建物、その計算を免除されている建物があるため、
「耐震等級3」と「耐震等級3相当」の違い以前に、「耐震等級3」の中でも、耐震性能には大きな開きがあるということになります。

なので、耐震等級3相当と謳っている施工会社には、どうやって耐震等級3相当だと証明しているのか聞いてみた方がいいかもしれませんね。

なぜ耐震等級3相当を選ぶの??
「耐震等級3」を取得するには、構造計算を行いますが決して安くない費用(30~60万円)くらいの費用が掛かります。
建築性能が同じなら、その費用を少しでも抑えたいなどの理由であえて「耐震等級3相当」にするという施工業者もいるのは事実です。
お施主様1人1人予算の中で、どこにお金をかけるか、などは違ってきます。

しかし耐震等級3を取る事で享受できるメリットも存在します。
①フラット35Sの金利優遇が受けられる。
②地震保険が50%割引になる

上記メリットが享受できるので、フラット35で住宅ローンを考えている方は耐震等級3を検討されるのがいいかもしれません。

家づくりの耐震性を数値にしてしっかり確認できる唯一の方法が構造計算です。
法律により構造計算をしなくても良いことにはなっていますが、構造計算をしていた方が安心なのも確かな事です。
耐震設計をどのように行なっているのかなどをしっかりと施工会社に確認した方がいい部分です。

エムトラストでは、全棟構造計算を行っていますので、地震に強い家づくりを提供しております。
ご相談等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。

今日はここまで!また次回、お楽しみに。

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