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2023.02.23

~耐震等級、耐風等級の計算要素 耐震性に影響する「壁倍率」って?~

高性能住宅

耐震等級、耐風等級の計算要素 耐震性に影響する「壁倍率」って?

耐震等級、耐風等級ってなに??
日本は、地震大国と呼ばれており住んでいる以上は、地震対策が必要不可欠となってきます。
地震対策で一番聞きなれているのが、耐震等級という言葉だと思います。
また、台風も多いので耐風等級というのも非常に大事になってきます。
住宅性能表示基準の中に「壁倍率」という言葉が出てきます。
壁倍率とは、いったい何のことでしょうか?

壁倍率とは??

住宅には耐力壁というものがあり、耐力壁とは、地震力や風圧力へ対抗する役割を担った、家の構造の強さを決める重要な壁の事を言います。
壁倍率というのは、どれだけ耐力壁が強いのかを示す数字だとお考え下さい。
例えば壁倍率が1.0という壁と比べると、同じくらい変形させるのに5倍の力が必要な壁には、5.0という壁倍率が必要であり評価されます。
「変形しにくい壁 = 強い壁」と考えられるということです。
しかし、実際には、建築基準法では壁の種類によって壁倍率が決まっています。
この値を使って、耐力壁の長さ×壁倍率で建物全体の強さを計算していきます。

壁倍率の使われ方
耐震等級や耐風等級を取得するには、構造計算が必要になります。
ただし、4号建築と呼ばれる住宅(主に木造、2階建て以下の住宅)では、簡易計算でもOKということになっています。
簡易計算項目の一つに「壁量計算」という項目があり、これは住宅の耐力壁の壁倍率を足していって、必要壁量を超えるかどうかを調査します。
構造計算、簡易計算のいずれにおいても、壁倍率が使われるので、耐震性や耐風性のある強い壁が評価される仕組みになっています。

構造計算を必須で行う理由
壁倍率の高い材質ほどコストが高いので、コストダウンのためには効率よくこれらを配置していき、地震や台風に耐える家を作ることになります。
より効果的な配置のためには、簡易計算ではなく、構造計算が必要不可欠になります。
なので、たとえ4号建築であっても施主様のことを考えれば構造計算をやった方がいいとエムトラストでは考えています。

今日はここまで!また次回、お楽しみに。

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