2023.03.27
~なかなか聞かない「耐力壁」ってどんなもの?~
なかなか聞かない「耐力壁」ってどんなもの?
耐力壁って??
皆さんは、家づくりを行っていく上で「耐力壁」という言葉は聞いたことはありますか?
特に近年地震や台風などといった自然災害が発生しやすい日本では、建物の耐久性は重要なポイントと考える人が多いと思います。
そこで、建物に使用される「耐力壁」について見ていきたいと思います。
耐力壁とは、地震の横揺れや災害時の強風など、横から加わる力に強い壁のことをいいます。
文字通り、地震や台風からの「力に耐える壁」のことです。
※鉄筋コンクリート造の建物では、耐震壁と呼ばれることもあります。
耐力壁は、建物に加わる水平荷重に対する強度を高める効果を持った建築材料で、自然災害の被害を抑えられるように設計されています。
※耐震壁や耐震ブレースと呼ばれることもあります。
耐力壁は木造住宅・プレハブ住宅・鉄筋コンクリート住宅などに幅広く用いられ、とりわけ面積や階数の大きい建物や、重い建物ほど多く使用されます。
耐力壁の特徴としては、開口がない、あるいは一般よりも小さいという特徴をもち、このサイズに関しては、「開口周比」というものがあるので、
そちらで確認することができます。
耐力壁の種類
耐力壁の種類には、いくつもの種類があり、「筋交い」と「耐力面材」によって規定されます。
「筋交い」とは、片筋交い、たすき掛けの手法があります。
これは、在来工法といわれ日本の伝統的な構法で、柱や梁といった軸組で支える構法です。
軸組みを、補強として筋交いや金物などで支え、構造の要素とします。
「耐力面材」は木質系と無機質系などの種類があります。
こちらは、2×4工法とは、フレーム状に組まれた木材に構造用合板を打ち付けた壁や床(パネル等)の面で支える方法のことをいい、
部位によりこれらの種類の耐力壁を組み合わせる場合が多く見受けられます。
「耐震壁」と「耐力壁」の違いってなに??
「耐震壁」と「耐力壁」の違いを聞かれることが多くあります。
言葉は知っているが、違いなどを知っている方はあまり多くなかったりします。
結論から申し上げると、違いはありません。
木造では「耐力壁」、鉄筋コンクリート造では「耐震壁」という人もいますが、建築基準法では、木造でも鉄筋コンクリート造でも「耐力壁」と明記されています。
まとめ
地震に強い家など、色々と家づくりをお考えの方が多いかと思いますが、お気軽にお問い合わせください。
エムトラストでは、全棟構造計算を行い耐震等級3を取得出来るようにしております。
今日はここまで!また次回、お楽しみに。
悔しない為の、賢い家づくり勉強会 お申し込みは→こちらから
建築家の建てる高性能住宅 モデルハウス見学 個別のご相談は→こちらから