新築の窓|シャッターなしでも後悔しない!メリット・デメリットと対策と決め方 | アートワークホーム

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2023.12.20

新築の窓|シャッターなしでも後悔しない!メリット・デメリットと対策と決め方

新築の窓がシャッターなしでも後悔しないためのメリットデメリットと対策

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新築の家を建てたり購入したりする場合、窓を「シャッターなし」にするか「シャッターあり」にするかは意外と悩むところです。

最近はシャッターなしの住宅が増えていますが、住みはじめてから後悔がないよう、納得して決めたいですよね。

そこで今回は注文住宅を数多く手がけるアートワークホーム新築の窓のシャッターの有無に注目し、「シャッターなし」を選択した場合でも後悔しないよう、シャッターがない場合のメリットとデメリットを解説します。

また、デメリットに対する対策や、迷った場合の決め方についても解説します。

これからの新築をお考えの方は、家づくりにぜひお役立てください。

 

このコラムのポイント
  • 新築の窓が「シャッターなし」の場合のメリット・デメリットがわかります
  • デメリットに対する対策もお伝えします
  • シャッターの有無で迷った際、後悔のない決め方についても解説します

 

新築の窓が「シャッターなし」の場合の5つのメリット

新築の窓がシャッターなしの場合のメリット

新築時に窓を「シャッターなし」にした場合のメリットは、大きく分けて次の5つが挙げられます。

 

  1. ①外観がすっきりとおしゃれになる
  2. ②初期費用が抑えられる
  3. ③維持管理の必要がなく手間や費用がかからない
  4. ④開閉の騒音を気にしなくて済む
  5. ⑤意外と防犯面でも効果がある

 

ではそれぞれを深堀してみましょう。

 

①外観がすっきりとおしゃれになる

新築の窓を「シャッターなし」にして得られるメリットでまず挙げられるのが、外観がすっきりした印象になりデザイン性が高くなる点です。

窓に取り付けるシャッターのバリエーションは豊富にはなりましたが、窓の上部へはシャッターを収納するシャッターボックスが必須となります。

シャッターボックスは、外壁の色や窓枠の色によっては多少目立ってしまいます。

 

窓のサイズやデザインにおいても、シャッターありにする場合はシャッターの規格に合うものから選ぶことになります。

そのため規格外のサイズやデザインの窓は、選択肢から外れてしまいます。

窓のサイズ・デザイン・カラー・配置は、家の外観においておしゃれ度をアップさせる大切な要素のひとつでもあり、ポイントとなる箇所です。

注文住宅をはじめ新築で家を建てる場合、「外観をおしゃれにしたい」「外観にこだわりたい」と希望を持たれている方が大半です。

すっきりおしゃれにしたいのに何となく思っていたのと違う…となると、建ててから後悔することになってしまいます。

これらを鑑みると、外観がすっきりとおしゃれになる点は大きなメリットといえます。

シャッターをつけたいけれどなるべく目立たせたくないという場合は、

  • シャッターボックスがフラットタイプのものを選ぶ
  • どうしても必要な個所のみ取り付ける(掃き出し窓など)

などの方法を検討してみてください。

 

②初期費用が抑えられる

シャッターなしにすることで、新築時の初期費用が抑えられるというメリットもあります。

具体的には次の費用を抑えられます。

  • シャッターそのものの費用
  • 取り付けにかかる施工費用

家を新築するときは得てして予算オーバーになりがちです。

その際はどこかで予算調整を行ってバランスをとることがほとんどです。

シャッターありかなしかで上記の費用に違いが出ることをあらかじめ把握しておくと役立つでしょう。

 

③維持管理の必要がなく手間や費用がかからない

シャッターなしの場合、初期費用だけでなくランニングコストやそれに伴う手間もかかりません。

シャッターを取り付ける定期的なシャッターの掃除やメンテナンス、場合によっては故障時の修理といった手間や費用が発生します。

シャッターをつけたものの、「メンテナンスが面倒」「電動シャッターにしたが故障して直すのに費用が掛かる」といった維持管理に関する後悔の声も。

シャッターなしであれば、当然ですがそうした手間や費用はかかりません。

 

④開閉の騒音を気にしなくて済む

シャッターを開け閉めする際は、意外と大きな音が出るもの。

シャッターなしの場合は、そもそも開け閉めすることがないため「音がうるさいかも?」といった開閉の騒音について気にすることもありません。

もちろん製品の静音性は昔よりも向上していますが、家と家との距離、周囲の静けさなどによっては開け閉めの音が気になるかもしれません。

結局こまめに開け閉めすることがなくなり、「つけた意味があったのだろうか」といった後悔につながるケースもあります。

 

⑤意外と防犯面でも効果がある

新築の窓でシャッターなしとシャッターありを比較した場合、多くの方が「シャッターありの方が防犯性が高い」と思うのではないでしょうか。

後ほどシャッターなしのデメリットの項目でもお伝えしますが、シャッターがある方が防犯性が高いとされています。

その一方で、長期間留守にする場合に窓のシャッターを閉めておくことで「ずっと留守である」と認識されることもあり、かえって空き巣などに狙われやすくなってしまうケースもあります。

そういった意味では、いつ何時もシャッターを閉めていないシャッターなしの窓は、防犯面でも効果がある面もあるといえるでしょう。

 

新築の窓が「シャッターなし」の場合の5つのデメリット

新築の窓がシャッターなしの場合のデメリット

それでは新築の窓にシャッターをつけない場合の5つのデメリットをご紹介します。

 

  1. ①台風の時に不安になる
  2. ②日差しを遮りたいときの効果が低くなる
  3. ③近所からの視線が気になる
  4. ④防犯性が低くなる
  5. ⑤火災時の延焼防止はシャッターありの方が高い

 

メリットと同様に、それぞれを深堀していきたいと思います。

 

①台風の時に不安になる

新築の窓にシャッターがない場合のデメリットとして、まず挙げられるのが台風の時に不安になるという点です。

台風で強風が吹いている場合、シャッターがあれば閉めることで物が飛んできて窓ガラスが割れるのを防ぐことができます。

一方でシャッターなしを選択した場合「物が飛んでこないだろうか?」と不安になり、シャッターをつければよかったと後悔したという声が聞かれることもあります。

特に台風が多い地域にお住いの場合は、シャッターなしだと台風時の不安をたびたび経験することになるかもしれません。

 

②日差しを遮りたいときの効果が低くなる

窓の方角によっては西日が家の奥まで入り込んだり、真夏の日差しが暑くて室内温度が上昇するというケースもあります。

そんな場合、シャッターを閉めることで西日や真夏の太陽などの日差しをシャットアウトすることができます。

シャッターなしの場合は日差しをカーテンやシェードで遮るのが一般的ですが、シャッターによる外側での遮断と比較すると、日差しの遮断効果が低くなるといわざるを得ません。

西日が入ると家具や床の劣化が早まり、真夏の日差しはエアコン効率を下げてしまいます。

こうした面から考えると、日差しを遮る効果が低い点はシャッターなしのデメリットといえます。

 

③外からの視線が気になる

道路沿いに面した場所に大きな掃き出し窓がある場合など、人通りの多い時間帯は通行人やご近所からの視線が近くて気になる場合があります。

また、住み始めると、夕方から夜は照明を点けるため室内がよく見えてしまい気が休まらない、といった不満も出てくるかもしれません。

こういう場合にもシャッターを閉めることで視線を遮断することができ、遮光カーテンなどを用いらなくても人目を気にせずに室内で過ごすことができます。

ただしリビングなど過ごす時間が長い居室の場合、昼間の在宅時にシャッターを閉めたままで過ごすと、自然光が取り入れづらく室内が暗くなり照明が必須となってしまうという面もあります。

 

④防犯性が低くなる

シャッターなしの場合、シャッターありと比較して防犯性が低くなるというデメリットもあります。

令和5年8月に警視庁より発表された『令和4年の刑法犯に関する統計資料』によると、空き巣・忍込み・居空きといった住宅侵入犯罪の手段として「ガラス破り」が「無締り(戸締りをしていない)」についで多いという結果が出ています。

ガラス破りとは窓などのガラスを破壊して住宅に侵入することです。

こうした犯罪に対して、シャッターがあれば閉めておくことで侵入の妨げとなり被害の防止や抑止にも役立てます。

ただし前述の通り、長期不在の場合はシャッターを閉めていることで留守が周囲にわかってしまうため、この限りではありません。

シャッターありなしの防犯性を考察する住宅侵入経路の表

出典:警視庁『令和4年の刑法犯に関する統計資料』の一部に加工

>>>参考リンク 警視庁『令和4年の刑法犯に関する統計資料』

 

⑤火災時の延焼防止はシャッターありの方が高い

万が一火災が起きてしまった場合、窓へのシャッターなしとシャッターありを比較すると、シャッターがありシャッターを閉めていたほうが延焼を防げる効果があります。

火災が発生した際は、炎の熱で割れた窓から火が燃え移ることが多くの延焼の原因となっています。

近隣で火災が起きた際にも、自宅窓のシャッターを閉めることで炎の侵入リスクを低減することもできます。

シャッターの有無のみで考えると防火性という面では、シャッターなしの方が劣ることになります。

なお、新築する地域が防火地域の場合や準防火地域で一定の条件に当てはまる場合、窓を防火ガラスにするもしくは防火シャッターの設置が義務付けられています。

そのほかの地域でも防火性という面を重視する場合は、シャッターありの方が効果的といえるでしょう。

 

「シャッターなし」によるデメリットへの対策

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前項でお伝えしたシャッターなしのデメリットにも、次にお伝えするような対策を講じることでカバーすることが可能です。

 

窓ガラスの性能を上げる

シャッターなしにした場合のデメリットを補う対策としてまず挙げられるのが、窓ガラスの性能を上げる方法です。

窓ガラスの性能は依然と比べて向上しており、効果の種類も多岐にわたります。

用途に合わせて窓ガラスの性能を選ぶのも有効です。

  • 台風(強風)に強い窓ガラス:強化ガラス、合わせガラス、網入りガラス、など
  • 防犯性の高い窓ガラス:防犯合わせガラス、防犯合わせ複層ガラス、など
  • 防火性の高い窓ガラス:防火ガラス、網入りガラス、など
  • 遮熱性の高い窓ガラス:遮熱複層ガラス、など
  • 外から見えにくい窓ガラス:不透明ガラス(型板がらす、すりガラス)、ミラーガラスなど

防犯に関しては窓ガラスに防犯フィルムを貼るのも効果が期待できます。

 

目隠しフェンスや植栽で外部からの視線を遮る

シャッターなしで外部からの視線が気になる場合は、よく見える窓際に何らかの目隠し効果のあるものを設置することで視線を遮ることができます。

代表的な方法として次の3つが挙げられます。

  • 目隠しフェンス
  • 木や生け垣などの植栽
  • シェード
  • 遮像カーテン・ミラーカーテンの取り付け

シェードは西日や日差しをカットする効果もあります。

また、外から室内が見えにくい遮像カーテンや、光を反射させて室内を見えにくくするミラーカーテンなど取り付ける方法も効果的です。

 

設計段階で窓の位置やサイズをよくシミュレーションしておく

あらかじめ窓の配置計画を入念にしておくことで、シャッターがない場合に感じるデメリットを軽減することができます。

新築の中でも注文住宅やセミオーダー式の住宅の場合、窓の配置やサイズはある程度自由が利くことがほとんどです。

その際、つい「採光」「風通し」「外観デザイン」を中心に考えがちですが、実際の住み心地に直結している次の点にも気を付けてよくシミュレーションしておきましょう。

  • 方角(日光の入り方)
  • 外部の視線の入り方
  • 車のライトの入り方
  • 隣家の窓との位置関係

窓の位置はそうそう変えることができないため、住み始めてから後悔しないためにもしっかりと考えて決めるとよいでしょう。

 

それでも迷った時の決め方

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メリット・デメリットを把握してもなかなかシャッターをつけるかどうか決められないときは、どうすればよいのでしょうか。
その時は、大事な項目の優先順位をつけてみましょう。

  • デザイン
  • 防犯性
  • 防火性
  • 台風対策
  • 予算

その中で優先順位をつけていけば、おのずと答えが出てきます。

これらの項目についてガラスの性能やその他の対策では不安な場合、シャッターを設置するとよいでしょう。

たとえば台風がよく直撃する地域であれば、台風対策が重要になってくるかもしれません。

防火地域であれば、防火ガラスと防火シャッターのどちらを選択するか検討することになるでしょう。

このように好みだけではなく住む地域の気候や特徴も考慮して、最優先事項を考えていきます。

いずれにしてもこうした知識を持ったうえでハウスメーカーや工務店の設計者または担当者にもたくさん相談をしアドバイスをもらいながら決めていく、後悔の少ない選択をすることができるでしょう。

 

まとめ

今回は新築の窓を「シャッターなし」にした場合のメリット・デメリットとデメリット対策、そして迷った時の決め方についてお伝えしました。

新築の家づくりは選択することが多く大変な面もありますが、それが醍醐味でもあったりします。

楽しく考えながら、住みはじめてからの後悔がない理想の家づくりを実現してくださいね。

 

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