2024.02.15
平屋に住んでから後悔しがちな点と対策を解説|おしゃれな平屋の実例もご紹介
- ワンフロアで完結する生活動線が便利
- 家族との距離が近くコミュニケーションがとりやすい
- 子育てや将来を考えると階段がなくバリアフリーが実現できる
これらは平屋の代表的なメリットや魅力です。
国土交通省が公開している「建築着工統計調査報告(令和5年計分)」によると、平屋の着工数は約5万7千棟にものぼっているように、近年はマイホームに平屋を選択する方や平屋に住みたいと考える方が増えています。
一方で、よく考えて建てた平屋であっても、実際に住んでから「こうすればよかった…」と後悔する点が出てくるケースも意外とあります。
そこでこの記事では千葉県で平屋も数多く手がけているアートワークホームが、平屋に住んでから後悔しがちな点とその対策についてわかりやすく解説します。
あわせておしゃれで実用的な平屋の実例もご紹介するので、ぜひお家づくりにお役立てください!
このコラムのポイント |
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目次
平屋に住んでから後悔しがちな点とは?
平屋には住む前から、つまり家の計画段階から考えられるデメリットもいくつかあります。
まずは住む前に考えられる平屋のデメリットとその対策を一覧で確認しておきましょう。
【住む前に考えらえる平屋のデメリットと対策】
デメリット | 対策 |
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ある程度の敷地の広さが必要 | 広さに応じた坪数にする、安価な土地を探す |
坪単価が高くなりがち | 設備や仕様で価格調整 |
採光・通風への考慮が必要 | 広さに応じた坪数にする、安価な土地を探す |
プライベートの確保が難しい | 個室を設ける、ゾーニングの徹底 |
収納が少ない | デッドスペース・隙間収納の有効活用 |
防犯上の不安 | 防犯ガラス、センサーライト、防犯砂利、セキュリティシステムの導入 |
水害時の不安 | ハザードマップによる確認、立地の確認(高地・高台か等) |
多くの方はここに挙げたような建てる前から考えられる平屋のデメリットを考慮しつつ、家づくりを進めていくのではないでしょうか。
しかしどんな家でもそうですが、実際に住んでみて初めて気づく点、後悔する点が見えてくるケースも多々あります。
では住み始めてから後悔しがちな点をご紹介していきます。
平屋への後悔点① 間取りに対する後悔
平屋に実際に住み始めてから、間取りに対して後悔するケースは意外と聞かれます。
具体的には次の点が挙げられます。
- 「水回り・トイレへの動線の悪さ」
- 「キッチンの配置」
- 「掃き出し窓の数」
- 「廊下がないことによる不便さ」
各後悔点の詳細は次の通りです。
【水回り・トイレへの動線の悪さ】
- 「玄関から洗面所・トイレが遠すぎる」
- 「水回りへ行くのにキッチン周りを必ず通る動線だった」
玄関からトイレや洗面所が遠かったり、リビングやキッチンを必ず通る間取りにしてしまったことで、手をすぐに洗えない、汚れたままキッチンやリビングを通る、といった点で不便さを感じて後悔することも。
トイレへの動線上にキッチンがあると、来客時にキッチンを見られることがストレスになるといったケースもあります。
【キッチンの配置】
- 「キッチンを寝室横にしたため音が気になる」
- 「キッチンの向き(横向き/対面)を失敗した」
- 「アイランドキッチンにしたためリビング・ダイニングが狭くなった」
平屋ではLDKを中心とした間取りが一般的ですが、キッチンの配置によっては音の問題も発生します。
電気設備の音が気になって眠れない、といった点が後悔の原因となることがあります。
キッチンの配置ではリビングに対して横向きか対面かでも、使い勝手や来客からの目線が気になるなどの点が後悔の原因となることもあります。
また、アイランドキッチンを設置する場合、ほかのキッチンと比較して広い面積を必要とするため、平屋でLDKの広さが限られている場合、アイランドキッチンを設けたことでリビングが思った以上に狭くなってしまうことも。
特にLDKの真ん中にキッチンを設けたい場合は注意しましょう。
【掃き出し窓の数】
- 「掃き出し窓が多すぎて家具の置き場が少ない」
平屋では特に採光や通風を考慮しなければならないため、南側などに大きな掃き出し窓を多めに設けることがあります。
しかしいざ暮らし始めると、掃き出し窓が多すぎてテレビやソファの置き場に困って後悔したといったケースもあります。
【廊下がないことによる不便さ】
- 「居住スペースが通路ばかりになった」
平屋に限らず、居住スペースを確保するため廊下のない間取りにすることはとても多いです。
廊下をなくすと部屋の一部が廊下を兼ねているため、間取りによっては大部分が通り道となってしまい、居住スペースが思ったより少なくなる恐れがあります。
特に平屋はワンフロアで完結するので、お風呂・洗面所・トイレだけでなく各居室への動線を確保しなければならないため、スペースを活用しづらくなることも後悔の原因となっています。
平屋への後悔点② 個室のプライベート性が低い
デメリットを考慮して、平屋でもプライベートスペースを確保するために個室を設けたものの、実際に住んでみると個室のプライベート性が低く後悔しているというケースもあります。
具体例としては次の点が挙げられます。
- 「リビングのすぐ横が子供部屋で勉強中にテレビの音が気になる」
- 「個室なのにプライベート性が低く落ち着けない」
リビングを中心とした家族のだんらんやコミュニケーションがとりやすいというは、平屋のメリットのひとつでもあります。
しかしお子さまがいる場合、小さい頃はよかった点も、成長に伴ってニーズが変わる可能性も考えられます。
特に受験シーズンを迎えた場合などは、個室へのテレビ音が気になってお子様が集中できなかったり、家族が小さい音で過ごさなければならなかったりといった点で後悔の原因となることがあります。
リビングに接してスペースへ個室を設ける場合は、配置やドアなどに配慮が必要です。
平屋への後悔点③ 外観がシンプルすぎた
シンプルモダンがトレンドの今、平屋でもシンプルなデザインや無駄を省いたデザインは人気が高いです。
しかしし実際に出来上がってみると、外観が思い描いていたメージと違って後悔したというケースもあります。
具体的には次の点が挙げられます。
- 「全体的にシンプルすぎた」
- 「外観が味気なく安っぽく感じる」
平屋の外観については次のコラムもご参考ください。
>関連コラム 平屋をおしゃれでモダンな外観にするための「7つ」のポイント|実例も
>関連コラム おしゃれな平屋の屋根は「形状・素材・勾配・軒」がポイント|テイスト別の実例も
平屋への後悔点⑤ トイレが2つない
一般的な戸建て住宅では、各階にトイレがあるのがスタンダードです。
トイレが1つの場合、朝など家族間でトイレを使いたいタイミングが集中したときに「トイレが2つあればよかった」といったことは意外と起こります。
マンションでもトイレは1つが一般的ですが、注文住宅であれば、特にお子さまのいるご家庭や家族の人数が多いご家庭、これから増える可能性がある場合は、平屋でもトイレを2つ設置すると安心です。
平屋に住んでから後悔しないための対策
対策① あらゆる面からシミュレーションを行う
具体的な間取りを考えたら、次に挙げるようなあらゆる面からシミュレーションを行いましょう。
- 3つの動線(家事動線・生活動線・来客動線)
- 家具の配置・大きさ
- 個室の位置と生活音の影響
- 採光・通風
- 家族の年齢・性別・増減予定
動線を考える際は、料理や洗濯など家事の際の移動を考える家事動線、居室間やトイレ・お風呂への移動を考える生活動線、来客の際に玄関からリビングやトイレ等への移動を考える来客動線の3つの視点でシミュレーションを行いましょう。
家具は新居で使う予定のものや置きたいもののサイズを当てはめて考えるとイメージしやすく、生活を始めてからのギャップを防げます。
また、家を建てた時のお子さまの年齢や性別、成長過程なども考慮して将来的にどのような場面が想定される窯で考えて個室の有無や配置を考えるとよいでしょう。
対策② 外構・植栽・庭づくりもトータルで計画
お伝えしたように、平屋では完成後に外観がシンプルすぎると感じて後悔したり、場合によっては安っぽいと感じて後悔するケースもあります。
これらへは外壁や形状のデザイン性を高めるほかにも、「建物+外構(植栽・庭づくり)」をトータルで計画する方法がとても有効です。
なぜなら戸建て住宅の外観において、「建物と外構の調和」がとても重要だからです。
特に平屋は1階建てで建物自体の高さが低めなため、より外構の影響を強く受けます。
外構としてはフェンスなどの塀はもちろん、シンボルツリーなどの植栽や玄関までのアプローチといったスペースもトータルで計画することで、建物の魅力をより引き出したり、シンプルな建物をよりおしゃれにグレードアップすることを実現します。
外構に関しては次のコラムもご参考ください。
>関連コラム おしゃれな家の外構が生む注文住宅のデザインと庭の調和
対策③ プロとしっかり相談する
平屋の間取りや外観などで迷ったら、建築士やハウスメーカーの担当者へ希望を伝えながらしっかりと相談することで、後悔のない家づくりが実現できます。
施主様の希望をふまえつつ、プロならではの視点からアドバイスをくれるでしょう。
そのためには信頼のできる家づくりのパートナー選びも大切です。
ぜひ、経験豊富で信頼できる、そして一緒に家づくりを楽しめるハウスメーカーや工務店等をお選びください。
おしゃれな平屋の実例
最後におしゃれで実用的な平屋の実例をご覧ください!
平屋の実例1 三方向に空間が広がる平屋
こちらは立地を活かし、三方向に空間の広がりを作った設計の平屋です。
庭側から見るとその広がりがよくわかります。
外構は駐車スペースとも空間を分断せず、繋がりを活かしたデザインです。
リビングから同じ高さで続く広いウッドデッキは、アウトドアリビングにも。
ティータイムを楽しんだり、子供たちの遊び場にもぴったりです。
木の香りが漂ってきそうな明るくおしゃれなLDKには、小上がりの畳スペースが設られています。
平屋の実例2 ゆったりとしたお庭とリビング空間が心地いい家
ガルバリウム鋼板の外壁がおしゃれなこちらの平屋には、ガビオンウォールを取り入れた外構がよく似合っています。
玄関の内側から。
ガルバリウム鋼板とコンクリートの無機質なかっこよさと、庭の木々やハーブといった植栽のナチュラルさを、ガビオンウォールがしっくりと融合させています。
平屋の実例3 水平ラインの美しい平屋
こちらの平屋は、窓の配列がとてもおしゃれな実例です。
全ての部屋の南側に、水平に窓を設けています。
グリーンが美しい芝生の庭では、お子様たちが安心して遊ぶこともできますね。
まとめ
今回は平屋の家に住んでから後悔しがちな点とその対策についてお伝えしました。
平屋のマイホームは”高嶺の花”と表現されることもあるくらい、憧れる方が多いのも現実です。
せっかく平屋のマイホームを建てるのであれば、ぜひ今回の記事をお役立てくださいね。
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