2024.04.01
注文住宅で天井高に迷ったら読む記事|メリット・デメリットや天井高におすすめの間取り実例を紹介
高い天井は開放感が魅力的ですが、建築コストや冷暖房効率への影響も気になるところです。
この記事では、千葉県で数多くの注文住宅を手がけているアートワークホームが、天井高を決める際の基準や注意点、高い天井のメリット・デメリットについて解説します。
また、天井高を活かした間取り実例も紹介するので、天井高について迷われている方はぜひ参考にしてみてください。
このコラムのポイント |
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目次
一般的な天井高は2400mm前後
一般的な住宅の天井高は2400mm前後が主流となっています。
この高さは、日本人の平均身長や生活動線を考慮して決められた基準です。
2400mmの天井高は、大人が手を伸ばしても届かない程度の高さであり、ゆとりを感じられます。
木造住宅で一般的に使用される木材の規格サイズとも合致しており、コストを抑えられるのもメリットです。
一方で、天井高が2400mmを超えると開放感が増しますが、建築コストや冷暖房効率への影響も大きくなります。
天井高を決める際は、予算や生活スタイルを考慮することが大切です。
千葉県のハウスメーカーアートワークホームは、家づくりだけでなく外構もコーディネートできるハウスメーカーです。
下記のページからお庭の施工事例なども紹介していますので、参考にしてください。
>アートワークホーム GARDENS GARDEN のページはこちらから
天井が高い住宅のメリット
天井が高い住宅のメリットは、主に3つあります。
- 開放感とゆとりが生まれる
- 日当たりが良くなる
- さまざまなインテリアを楽しめる
順番にみていきましょう。
開放感とゆとりが生まれる
天井が高い住宅の最大のメリットは、開放感とゆとりが生まれることです。
天井が高いと室内の空間が広く感じられ、圧迫感が軽減されます。
コンパクトな部屋でも開放感を得られるため、狭小住宅でも有効な手法です。
また、吹き抜けを設けることでさらに開放感を高められます。
ただし、天井が高すぎると逆に落ち着かなくなるため、適度な高さに設定しましょう。
日当たりが良くなる
天井が高い住宅のもう一つのメリットは、日当たりが良くなることです。
天井が高いと窓を大きく取れるため、採光が良くなります。
日当たりが良いと暖かみのある空間を演出でき、曇りの日でも部屋が明るくなります。
ただし、日当たりが良すぎると夏場は暑くなりやすいため、断熱性能を高めたり、日射しを遮る庇を設けるなどの工夫が必要です。
さまざまなインテリアを楽しめる
天井が高い住宅では、さまざまなインテリアを楽しめるのもメリットの一つです。
天井が高いと、背の高い観葉植物や大きな絵画・スペースが必要な間接照明などを置いても圧迫感を感じにくくなります。
また、ロフトやスキップフロアを設けることで、空間を立体的に使うこともできます。
吹き抜けがある場合は、吹き抜けに面した壁にアクセントクロスを貼るのもおすすめです。
ただし、天井が高いと手が届かず、掃除やメンテナンスが大変になることもあるため、日頃のお手入れ方法を工夫することが大切です。
ロフトのある家について知りたい方は、下記の記事でも詳しく紹介していますのでぜひごらんください。
>関連コラム 【実例あり】ロフトのある家ってどう?メリット・デメリット|おしゃれにするコツも紹介
高い天井の住宅のデメリットと対策
天井が高い住宅は開放感があり魅力的ですが、デメリットもあります。
- 建築コストが増加する可能性がある
- 冷暖房効率が悪化する
- メンテナンス性を考慮する
詳しくみていきましょう。
建築コストが増加する可能性がある
天井が高い住宅のデメリットの一つは、建築コストが増加する可能性があることです。
一般的な天井高である2400mm前後から高くなるほど、建築に必要な材料や工数が増えるため、コストが上がります。
高い天井に合わせて開口部を大きくすると、サッシや建具のコストも増加します。
コストを抑えるために、天井高を上げる部屋を限定する工夫が必要です。
冷暖房効率が悪化する
高い天井の住宅のもう一つのデメリットは、冷暖房効率の悪化です。
天井が高いと、空間の体積が増えるため、冷暖房の熱が空間全体に行き渡りにくくなります。
とくに、吹き抜けがある場合は、暖気が上部に溜まりやすく床付近が冷えやすくなります。
対策として、高気密・高断熱の住宅にすることで、熱の出入りを抑えることが有効です。
また、シーリングファンやサーキュレーターを使用して空気を循環させることで、温度ムラを解消するのもおすすめです。
メンテナンス性を考慮する
天井が高い住宅では、メンテナンス性も考慮する必要があります。
とくに、吹き抜けのような4mを超える高さがある場合は、ご自身でお手入れするのは危険です。
高所での作業は、ケガや事故の恐れがあるため、専門業者に依頼することをおすすめします。
また、照明器具の交換や掃除なども高所作業が必要になります。
メンテナンスしやすい位置に設置することや、お手入れしやすい形状を選ぶことが大切です。
部屋別にみる快適な天井高の目安
部屋の用途に合わせた快適な天井高の目安をご紹介します。
- リビング・ダイニングの理想的な天井高
- 寝室におすすめの天井高
- 水回り空間の最適な天井高
それぞれ解説していきます。
リビング・ダイニングの理想的な天井高
リビング・ダイニングは、ご家族団らんの空間であり、ゆとりと開放感が求められる部屋です。
そのため、天井高は一般的な2400mmよりも高めの2600mm〜2800mm程度が理想です。
高い天井は大きな窓や吹き抜けと相性が良く、明るく開放的な空間を演出できます。
ただし、あまりに天井が高すぎると、落ち着きのない空間になるため、バランスを考えましょう。
寝室におすすめの天井高
寝室は、リラックスして安らぐ空間であるため、落ち着きのある天井高が求められます。
一般的な2400mmの天井高でも十分ですが、ゆとりを感じたい場合は、2500mm〜2600mm程度がおすすめです。
また、勾配天井にして天井高を抑えると落ち着いた空間になります。
水回り空間の最適な天井高
トイレや洗面所など水回り空間は、2200mm〜2400mm程度の天井高がおすすめです。
開放感を求めるのであれば高い天井も良いですが、長時間過ごす部屋ではないので標準的な高さでも問題ありません。
また、天井を高くする部屋との高さの違いでメリハリが生まれます。
メリハリにより、高い天井がより高く感じられるようになります。
>関連コラム 【パッシブデザインの住宅】とは?意味や例・メリットデメリットを解説
天井高と相性の良い間取りデザインの実例5選
天井高と相性の良い間取りデザインの実例を5つ紹介します。
下がり天井とグレーをアクセントカラーにした実例
この実例では、下がり天井とグレーの配色を使い、洗練された空間を演出しています。
キッチンに下がり天井を設けることで視覚的に空間を仕切り、リビングとのメリハリをつけました。
また、家具や階段のアイアンパーツとアクセントで入れたグレーの配色が、空間を引き締めています。
こちらの施工事例は、他にも複数ありますので、下記からごらんください。
ガラス建具とスケルトン階段で抜け感を出した実例
ガラス建具とスケルトン階段を使用し、抜け感のある開放的な空間の実例です。
玄関とリビングの間にガラス建具を設置することで、光を取り込み、玄関の暗さを解消しています。
また、室内の扉を天井高までのハイドア仕様にすることで、より開放的に感じられます。
吹き抜けで圧迫感をなくした実例
この実例では、吹き抜けを設けることで、圧迫感をなくしています。
ダイニングの天井を木目にすることで、温かみのあるアクセントにしました。
加えて、キッチンのカップボードの材質を天井とそろえることで、統一感を出しています。
吹き抜けがあることで、背の高い観葉植物を置いても開放感のある事例です。
土間スペースと吹き抜けを組み合わせた事例
土間スペースと吹き抜けを組み合わせることで、より開放感のある空間を実現した事例です。
玄関に土間スペースと階段を設けることで、吹き抜けとの相乗効果により、開放的な雰囲気を作り出しています。
また、スケルトン階段にすることで、視線が奥まで抜けるように配慮しています。
土間スペースと吹き抜けが一体となることで、家全体に広がりを感じられるのが特徴です。
勾配天井とライティングで広がりをもたせた事例
この実例では、勾配天井とライティングを効果的に使うことで、空間に広がりをもたせました。
LDKを勾配天井にして天井を高くした分、開放的に感じられます。
また、カウンター下や天井にLED照明を組み込むことで、空間に奥行きを出しています。
勾配天井とライティングによって、広がりのある空間を演出した事例です。
まとめ
天井高は、住空間の印象を大きく左右する重要な要素です。
天井を高くすると開放感やゆとりが生まれますが、デメリットもあるため、必要な部屋のみ高くするなど工夫してみてください。
部屋の用途に合わせて最適な天井高を選び、天井高を活かした間取りデザインにすることで、より魅力的な住空間を実現できます。
天井高について悩んだら、ぜひ参考にしてみてください。
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