2024.02.26
ラップサイディングのおしゃれな外観施工事例|メリット・デメリットも解説
ラップサイディングを使用したおしゃれな家に住みたいけれど、デメリットはないのか気になっていませんか?外壁材の特徴を確認しておくことで、家づくりで後悔しなくなります。
本記事では、アメリカンハウスの施行実績を豊富に持つアートワークホームがラップサイディングについて詳しく解説します。
このコラムのポイント |
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北欧住宅やアメリカンハウスを注文住宅で建てる前の情報収集に、ぜひお役立てください。
目次
ラップサイディングとはどんな外壁材?
ラップサイディングとは、縦幅15cm程度の細い板でできたサイディング材です。1枚1枚の板を丁寧に重ね張りして仕上げるため立体感と重厚感が出ます。
17~18世紀の欧米の木造住宅でラップサイディングが流行し、アーリーアメリカンスタイルの象徴になりました。
日本の木造住宅でも取り入れられていますが、欧米ほど普及していません。しかし、アメリカンスタイルやカリフォルリアスタイルの雰囲気が楽しめるおしゃれな家を建てたいという方から人気を集めています。
ラップサイディングの種類
ラップサイディングの種類には「窯業系」「樹脂系」「木質系」があります。
窯業系サイディング
窯業系サイディングとは、粘土、ケイ砂、石灰岩などの非金属原料を高熱処理して繊維を混ぜて製作したサイディング材です。
デザインのバリエーションが豊富で、多くの住宅で採用されています。また、窯業系サイディングは防火外壁材と呼ばれるほど、耐火性に優れています。
窯業系サイディングは、他の外壁同様に定期的なメンテナンスが必要です。10~12年を目安に塗装をしましょう。
樹脂系サイディング
樹脂系サイディングは、プラスチックの仲間である塩化ビニル樹脂を主原料にした外壁材です。素材に顔料を練り込まれており再塗装する必要がありません。撥水性、弾力性に富んでいるため耐久性の優れた外壁材をお探しの方におすすめです。
機能性が良い外壁材で価格が高く、選べるデザインは少ないですが、メンテナンス頻度を減らしたい方から選ばれています。
木質系サイディング
木質系サイディングは、無垢木材の表面を貼り付けて加工した外壁材です。無垢材を外壁材で使用すると燃えやすかったり、雨により劣化しやすくなったりします。このような弱点を加工することで強化しています。
木質系サイディングなナチュラルな雰囲気に仕上がりますが、5~8年程度でメンテナンスしなければいけません。そのため、木の質感にこだわりたい方以外は、窯業系サイディングや樹脂系サイディングをおすすめします。
ラップサイディングのアメリカンな外観施工事例
弊社はラップサイディングを活用したアーリアメリカンやサーファーズハウスの家づくりを得意としています。ラップサイディングの施行事例をご紹介しますので、ぜひ家づくりの参考にしてみてください。
ポーチリビングのある西海岸をイメージした家
水色の窓枠とラップサイディングの組み合わせがかわいい、2階建てのサーファーハウスです。ベースカラーは白にすることで、窓モールと屋根のブルーが映えます。ベーシックなカラーを選ぶことで、個性的な家でありながらも、見事に周辺環境とも調和しています。
カリフォルニアスタイル(グリーン)
2階建てのカルフォルニアスタイルのお家です。グリーンのラップサイディングを使用した落ち着いた印象のお家です。グリーンの家にはダークブルーの屋根が合い、グッと引き締めてくれます。
ビルドインガレージの家
3種類の外壁材を上手く融合した遊び心満載のビルドインガレージの家です。ホワイトのラップサイディングと相性が良いブルーのサイディング、木質系サイディングをコーディネートしました。
かっこいいビルドインガレージの作り方については『かっこいいガレージハウス|アメリカンスタイルの実例・コツ・メリットデメリットを解説』で解説しています。
アートワークホームは、他にも施行事例があるためご興味がある方はチェックしてみてください。
>>施行事例はコチラ
ラップサイディングのメリット
ラップサイディングを選ぶメリットは4つあります。
1.オリジナリティがありおしゃれ
ラップサイディングを外壁に用いると、立体感が生まれてグッとおしゃれな雰囲気に仕上がります。ラップサイディングは北欧住宅で多く採用されており、日本では採用率が低いです。周辺の住宅では見かけないデザインのため、オリジナリティ溢れた家を作れます。
アメリカンハウスの内装もおしゃれです。興味がある方は『アメリカンハウスに住みたい|おしゃれな『内装』の実例とポイントをご紹介します』をご覧ください。
2.立体感が生まれ、表情が変化する
ラップサイディングは、1枚1枚の板を丁寧に重ね張りして仕上げるため立体感と重厚感が出ます。光の陰影ができて、見る角度により表情の変化を楽しめます。住宅が好きな方であれば「手の込んだ家だ」と惚れ惚れすることでしょう。
3.主張しすぎず日本の街並みにも馴染みやすい
ラップサイディングの家はオリジナリティを出せますが、主張し過ぎたデザインではありません。日本の街並みにも馴染みやすいです。ホワイトやベージュなどのベーシックカラーのラップサイディングを選べば、どのような街並みにも馴染みます。
4.つなぎ目やコーキングが少ない
ラップサイディングは施行時にコーキングを使用しないケースが多いです。アルミのキャップを使用して板と板を繋ぎ合わせていきます。
外壁材で劣化しやすい箇所はコーキング材を使用した箇所です。コーキング材は経年劣化し弾力が失われると、揺れや振動に対応できなくなり、ひび割れが起きて雨漏りの原因になります。
コーキングは外壁より劣化するのが早いため、使われている箇所が多いとメンテナンス頻度が高くなりコストが増加します。コーキングを使う箇所が少ないラップサイディングは、メンテナンス頻度やコストを抑えられるのです。
ラップサイディングのデメリット
ラップサイディングのデメリットは7つあります。
1.初期費用が多めにかかる
ラップサイディングは、一般的に使われる外壁材より1.2~1.5倍程コストが高くなる傾向があります。なぜなら、ラップサイディングは1枚1枚の板を張り合わせるため、施工期間が長くなるためです。
また、ラップサイディングを施行できる職人も限られており、高い人件費がかかります。そのため、一般的に使われる外壁材より1.2~1.5倍程コストが高くなるのです。
しかし、ラップサイディングは耐久性が優れた外壁材です。中長期的に見てメンテナンス代金も含めて考えればコストは同じぐらいになります。
2.工期が長くなる
ラップサイディングは、1枚1枚の板を丁寧に重ね張りして仕上げるため工期が長くなります。
普通のサイディングの場合は1週間程度で外壁工事が完了しますが、ラップサイディングは3週間程度かかります。そのため、2週間程度、工期が長くなることを想定しておきましょう。
3.メーカーとデザインバリエーションは少なめ
ラップサイディングの外壁材を取り扱っているメーカーが少なく、デザインバリエーションが少なめです。
ラップサイディングで有名なメーカーは、東レ建材株式会社やLIXIL、ケイミューです。他の外壁材のカタログを見た方だと、種類が少ないと物足りなさを感じてしまうかもしれません。
しかし、複数の外壁材を使用するなど工夫すれば、オリジナリティ溢れた家が作れます。
4.欧米テイスト以外には合わせにくい
ラップサイディングは欧米ほど、日本では普及していないとお伝えしました。その理由は欧米テイスト以外には合わせにくいためです。
アーリーアリメリカンやサーファーズハウスのテイスト以外の家を建てたいという方は、他の外壁材を選ぶようにしましょう。
5.対応できる施工会社が少ない
ラップサイディングは欧米で普及していますが、日本ではあまり普及していません。
ラップサイディングは施行力が必要になるため、対応できない住宅会社も存在します。そのため、住宅会社のホームページを見てラップサイディングの施行実績があるかを確認するようにしましょう。
6.曲線や細かい開口部には対応しにくい
ラップサイディングは1枚の長い板を張り合わせていき、アルミのキャップを使用して板と板を繋ぎ合わせていきます。そのため、細かなデザインに対応できません。
窓やドアの形に制限が出てくることもあります。そのため、お客様のご希望の外観デザインが実現できるか確認しておきましょう。
7.1枚だけ交換できない
ラップサイディングは1枚だけを張り替えることができません。つまり、外壁に不具合があると一面を張り替える必要があります。
例えば、雨漏りが発生したときは、その箇所の板だけを剥がすことはできず、一面を剥がさなければいけません。そのため、大がかりな補修工事になります。このようなトラブルは施行不良のものが多いです。そのため、施工実績を豊富に持つ住宅会社に相談することをおすすめします。
アメリカンな家の外観に合うほかの外壁材は?
ラップサイディング外壁はアーリーアリメリカンやサーファーズハウスのテイストに向いています。
しかし、他のアメリカンテイストの家を建てたいという方もいるでしょう。そのような方向けにアメリカンな家の外観に合う外壁材をご紹介します。
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は意匠性が高く、モダンテイストな家を作りたいお客様におすすめです。耐久性が強く、メンテナンス時期は15~20年です。
傷が付きにくく汚れが目立たないため、メンテナンス頻度が少なくて済み、オシャレな外壁材をお探しの方はご検討してみてください。
レンガ調サイディング
レンガ調サイディングはヨーロッパスタイルで暖かみのある家をご希望されるお客様におすすめです。レンガ調サイディングは施工しやすく扱いやすいため、初期費用を安く抑えることができます。
ラップサイディングの家は住宅会社選びが重要
ラップサイディングを使用したおしゃれな家づくりは、オリジナリティを出せます。アーリーアリメリカンやサーファーズハウスのテイストがお好きな方から人気です。
しかし、ラップサイディングは施行力が必要になります。施行ミスで不具合が起きたときは全面の板を外して、大がかりな補修工事しなければいけません。このようなトラブルが起きないように、施工会社選びは慎重に行ってください。
エムトラストは、ラップサイディングの家づくりを得意とする住宅会社です。設計から施工までワンストップで対応できるため、ぜひ、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
今回はラップサイディングについて解説しました。アーリーアリメリカンやサーファーズハウスなど個性的でオシャレな家が建てられますが、メリット・デメリットがあります。
ラップサイディングの特徴を理解しておけば、家づくりも満足度の高いものになるはずです。ぜひ、あなただけの理想の住まいを実現してください。
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